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『「真実の種」を育てる会』「希望のたね」基金に対し、公開質問状および、公開討論会の申し入れ

「真実の種」を育てる会は、9月5日午前に、「希望のたね」基金に対し、公開質問状を送付し、その中で公開質問状および公開討論会の申し入れを行いました。

「希望のたね」への公開質問状と公開討論会の要請

平成29年9月5日

「希望のたね」基金

代表理事              梁澄子(ヤン・ジンジャ) 
顧問                     川田文子              
顧問                     中原道子              
顧問                     角田由紀子           
顧問                     庵逧由香              
理事                     太田啓子              
理事                     岡本有佳              
理事                     北原みのり           
理事                     金富子                  
理事                     山口智美              
監事                     打越さく良           

「真実の種」を育てる会
代表 岡野俊昭
〒112-0015 東京都文京区水道2-6-3-203「つくる会」内
電話番号 03-6912-0047
FAX 03-6912-0048

公開質問状の送付と公開討論会の申し入れについて

私ども「真実の種」を育てる会は、真実の歴史を明らかにし次世代に伝えることを目的に設立され活動する団体です。

戦前・戦時、日本軍が20万人の女性を「強制連行」し、「性奴隷」としたという主張は事実に反します。この点で、貴基金と当会は、日韓問題、特に慰安婦問題について根本的な見解の相違があると考えられます。

民主的社会では、異なる意見はフェアーな討論の場で交流し、より真実に近づく努力が求められます。このような交流の意義については、お認めになられることと存じます。

そこで、当会は慰安婦問題について、貴基金に対し別紙の10項目の質問を公開でさせていただくことにしました。

恐縮ですが、別紙の公開質問に対し、9月20日までに上記連絡先までご回答をお願い申し上げます。

また、この機に「歴史の真実」を明らかにすべく、本質問状と貴基金からの回答を基とした、公開討論会の開催をご提案し、申し入れます。討論会の開催概要(日時、場所、参加人数など)については、後刻、両者で取り決めることとします。

まずは討論会に応ずる意思の有無について、公開質問状と併せてご回答をお願いいたします。本申し入れをお受けいただけることと期待しております。

なお、当会からの質問の内容と貴基金による回答の内容、公開討論会の申し入れについては、「真実の種」を育てる会のWebサイト(http://shinjitsunotane.org/)に記載することを申し添えます。

以上

<一般社団法人「希望のたね基金」への10項目の公開質問>

質問1

慰安婦問題については、日本はすでにアジア女性基金による慰安婦への見舞金を首相の言葉を添えて届けるなど、これ以上考えられないほどの手厚い対応をしてきました。さらに、2015年12月28日の慰安婦問題に関する日韓合意では、日本政府が韓国で設立される基金のために10億円を拠出することなどを通じて、「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されること」を両国政府間で確認しています。

ところが、貴基金の役員は、「慰安婦問題の解決」を基金の目的にしていると解釈できるような発言をしています。しかし、どんな状態になっても、「まだ解決していない」と言い続けることは可能です。そうだとすると、貴基金の言う「慰安婦問題の解決」とは永久に「解決」したと言わせず、永久に運動をし続ける口実として使っているように聞こえますが、もしそうでないとしたら、「慰安婦問題の解決」とはいかなる状態をさすのですか。その定義を教えて下さい。

質問2

韓国には、以前から「挺身隊の名目でひっぱられて慰安婦にされた」との俗説があります。こういう「都市伝説」をもとに記事を書いた朝日新聞は、2014年8月5日以降、記事を取り消し謝罪する事態に追い込まれました。挺身隊と慰安婦は全く別物であることは、戦前を生きていた人には当たり前の事実でした。

ところが、未だにその種の主張を団体名に掲げている親北朝鮮系の団体である「韓国挺身隊対策協議会」(挺対協)と貴基金は連携されるようです。そこで伺います。貴基金は、未だに「挺身隊の名目でひっぱられて慰安婦にされた」などという虚偽を信じているのですか。貴基金のこの件に関する認識を教えて下さい。

質問3

貴基金では日本軍慰安婦を女性の人権侵害であると考えているようでありますが、そうだとすると、次のような疑問が生じます。第二次大戦後も韓国では日本軍の慰安婦制度をそのまま継承し、名称も「慰安婦」とよんでいました。日本軍の慰安婦が性奴隷のようなものであれば、韓国がそれを継承するはずがありません。この矛盾について、貴基金の見解をお聞かせ下さい。

質問4

朝鮮戦争時、韓国軍は性の奉仕をする女性部隊をつくり、ドラム缶に入れて軍事支給品として部隊に送りました。女性の支給は戦功に応じて行われました。日本軍の慰安婦制度は、平時の遊郭の延長として民間の業者に営業を許すというものでしたが、韓国軍のほうは、女性をはっきりモノとして扱っています。貴基金はどちらがより過酷な人権侵害だと考えますか。また、この問題を貴基金はなぜ取り上げないのですか。

質問5

朝鮮戦争時には、連合軍兵士を対象とする慰安婦も大勢いました。休戦後も米軍を相手とする慰安婦は公的に管理されていました。例えば、1961年1月31日付東亜日報には、韓国警察が800人の米軍慰安婦を集めて「慰安婦教養講習会」を主催し、米軍第七師団憲兵司令官も参席したと報道されています。また、1961年9月14日付東亜日報は、ソウル市警が、市社会局の「国連軍相手慰安婦性病管理事業計画に基づいて慰安婦登録を行う」という記事が出ています。このように、官憲が管理する慰安婦制度は、貴基金の基準では女性の人権侵害だと考えられますが、この問題はなぜ取り上げないのですか。

質問6

ベトナム戦争に参戦した韓国軍は、現地の女性を大量に犯し、韓国人とベトナム人との間の混血児であるライダイハンが多数産まれました。韓国軍の残虐行為も、厳しく糾弾されるべきものです。この問題こそ他民族の女性に対する人権侵害行為として、由々しい歴史の汚点ですが、貴基金はなぜこの問題を取り上げないのですか。ちなみに、比較として申し上げれば、皆様が批判する、日本の慰安婦制度によって混血児が産まれたという事実は報告されていません。

質問7

貴基金が問題として次の世代に伝えようとされている日本軍慰安婦の基本的性格については、旧敵国であるアメリカ陸軍の戦時情報局心理作戦班が、1944年10月1日付けの日本軍捕虜尋問報告書の中で詳細に事実を記載し、「『慰安婦』とは、売春婦以外のものではない」と結論づけています。これによって、日本軍慰安婦をめぐる議論は決着していると考えますが、貴基金はこの点についてどのようにお考えですか、お伺いします。

質問8

2015年3月、「日本の歴史学者19人」は、マグロウヒル社の歴史教科書について、8点の問題点を具体的に挙げて改善を勧告しています。例えば、慰安婦は戦争が終わると証拠隠滅のため大量に殺害された、などとする記述について、戦後のBC級戦犯裁判でただの一つもそのような告発がなされた事例がないことが指摘されています。どんな立場にせよ、間違った記述は訂正されるべきではありませんか。訂正勧告に賛同する意思があるかどうかをお伺いします。

質問9

アメリカで「日本人がいじめられている」という話が独り歩きしているとのことですが、私達は地方議会の現地視察、国会議員の現地視察、今年1月の「朝日・グレンデール裁判」でビデオメッセージを送った米国ニュージャージー州在住の日系女性の証言によって、現地の日本人が辛い思いをしながら生活していることを確認しています。貴基金が「いじめはない」と判断された根拠をお聞かせ下さい。また、慰安婦メモリアルが現地の日本人が暮らしていく上で、辛い思いをすることはないと考えるとしたらなぜか、その根拠をお伺いします。

質問10

貴基金では、日本の若者を対象としたスタディーツアーを計画されています。このスタディーツアーでは、韓国の若者との交流が目的の一つとされています。一般的に言って、若者の国際交流は否定されるべきものではないでしょう。

しかし、韓国の学校では現代史の授業を中心に、徹底した極端な反日的教育がなされています。他方、日本の子供は、日本はアジアを侵略した悪逆非道な民族であるとする自虐史観が偏向した教師によって教えられています。こういう状況で、双方とも間違った歴史事実の認定のもとに両国の若者が交流しても、史実への誤解をますます広げる効果を生み出すと懸念されます。この様な交流を企画するのは、韓国の青年の手をかりて日本の青年を更に強く洗脳することが目的であるとする批判が当然あり得ます。このような批判について、貴基金はどのようにお考えですか。

以上、ご回答をお願い申し上げます。

2017年9月22日

9月5日に発送した、「希望のたね」基金宛の公開質問状ですが、回答期限を9月20日に設定しておりました。

しかし、現時点で回答はありません。

「真実の種」を育てる会は、今後もアクションを続けて参ります。