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2026年3 月6 日、国連特別報告者らが発出したプレスリリース「いわゆる『慰安婦』制度の生存者たちに対して、正義、真実、そして遅ればせながらの賠償が求められている」に対して、3 月10 日に日本軍性的奴隷問題解決のための正義記憶連帯(正義連)から「国連人権専門家による日本軍性奴隷制被害生存者の正義・賠償・記憶の実現を求める共同声明を積極的に歓迎し、韓日両国政府の早急な措置を求める!」(正義連HPの訳文より引用)とする歓迎声明が出された。長い標題をそのまま紹介したのは、正義連の声明は、特別報告者らの言葉を借りつつ、自身の主張を紛れ込ませた悪質な歪曲であるからである。彼らはこれまでも、こういう小さな歪曲を繰り返しながら、大きな捏造を作り、問題を紛糾させてきた。

正義連声明ではプレスリリースにはない内容を膨らませているのだが、それは、以下の点である。

①日本政府への批判(平和の少女像撤去圧力、ユネスコ世界の記憶遺産登録妨害、教科書記述削除)

②「右翼団体」批判(韓日両国の右翼や歴史否定団体の表)

③韓国政府批判のレベル(韓国政府は十分な措置を取っていない、合意遵守ではなく外交努力を)

④具体的な裁判事例への言及(2023 年11 月の韓国裁判所判決)

さらに、特別報告者ら声明の表現は抑制的なのに対し、正義連声明はより政治的で日本への批判傾向が強い。(日本軍性奴隷制、国家レベルの歴史否定表現)

いちばん異なるのは声明文の誰に向けてかの対象である。国連特別報告としてのプレスリリースは、関係国全てに責任があるとして対応を求めているが、正義連声明では「主な責任は日本」「韓国は外交努力をせよ」。つまり、正義連声明では、すべて日本が中心となって責任を果たせ、と強調している。

関連 慰安婦の真実国民運動 報道 2026/3/22 国連特別報告者らが慰安婦に関するプレスリリースを発表

令和8年(2026年)3月6日、ジュネーブにて国連人権理事会の特別報告者らが日本帝国陸軍によって設立・管理されたいわゆる「慰安婦」制度の生存者に対する正義が欠如しているとして深刻な懸念を表明した。

特別報告者らは、「慰安婦制度」において、最大20万人の女性と少女が人身売買、強姦、性的奴隷化、恣意的な自由の剥奪、強制失踪の被害にあったと指摘した。

20万人は韓国側が一方的に提示している数字で、すでにその根拠を失っている。性奴隷ではないことは国際歴史論戦研究所による「第三回日米韓国際シンポジウム」でも明らかにしたところである。

このプレスリリースを発表した「特別報告者」は、女性と女児に対する暴力、強制または自発的失踪、人身売買、性的搾取、性的虐待、現代性奴隷制の形態など、それぞれの専門を担当する人権の専門家だ。ただし、国連から独立した立場であり、彼らの見解は国連の公式声明でない旨が、リリースに記されている。従って、日本政府はこのリリースに拘束されることは全くない。

慰安婦の真実国民運動および国際歴史論戦研究所は、2014年から対国連活動を行い、国連の制度と実態、日本への影響を調査してきた。「国連信仰」の強い現在の日本では、リリースを「国連からの公式見解」として、日本政府への圧力に利用する勢力がいる。あるいは、「慰安婦=性奴隷」と考える者たちが、彼ら/彼女らの人権用語活動に最大限に利用することも十分に考えられる。

一般の国民としては、「国連の特別報告者」は「消防署(の方角)から来て『消防署の方から来ました』と言って消火器を売る人(つまり消防署は無関係)」程度と認識するのが適切だ。国連のイメージを利用した情報操作に惑わされないよう、国民運動として広報活動を展開することが求められるだろう。

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国際歴史論戦研究所 第3回 日米韓慰安婦問題を巡る国際シンポジウム

2月23日、国連人権理事会第61会期で行われた各国大臣・高官の会議であるハイレベルセグメントにおいて、韓国外交部の金珍我(キム・ジナ・Jina Kim)第2次官は、先に報じた「慰安婦被害者法」の改正について発言した。

==発言の抜粋==

私たちは、性的暴力に関連した紛争の被害者を含む、最も危険にさらされている人々に対する保護を強化し、責任の所在を明確にしていきます。

また、慰安婦たちの経験から得られた歴史的教訓を念頭に置きつつ、このような暴力の再発防止に向けた国際委員会の取り組みに参加すると同時に、慰安婦被害者の名誉と尊厳を回復するという決意を堅持します。

さらに、最近、慰安婦被害者法の改正が可決されたことを踏まえ、生存者に対する法的保護を強化するなどして、ヘイトスピーチや虚偽情報の拡散に対抗する取り組みも継続していきます。

=========

2015年に日韓両政府が「今後,国連等国際社会において,本問題(慰安婦問題)について互いに非難・批判することは控える」とした日韓合意が事実上無実化しされたことになる。外交における「一貫性の原則」を欠いたこの行為は、国際社会における韓国の対外的な信頼を損ない、自由主義国家としての地位を脅かし、日韓の友好関係の構築の妨げとなるだろう。

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2026年2月12日、韓国国会は「日帝下の日本軍慰安婦被害者に対する保護・支援および記念事業に関する法」(いわゆる「慰安婦被害者法」)を改悪した。これにより、慰安婦について歴史的事実を主張する「真実勢力」の声は「誹謗中傷」として刑事罰(懲役5年以下、または5000万ウォン(日本円で530万円)以下の罰金)が課せられることとなった。

1月に李在明大統領が、韓国の真実勢力の一人である韓国国史教科書研究所の金柄憲を指してSNSに「こんな愚かな・・・死者への名誉棄損だ」と投稿したが、2月の投稿では「人面獣心」へとエスカレート。韓国の国家権力による金柄憲への弾圧は苛烈さを増している。法改正によって、「真実勢力」の「反水曜デモ」活動は逮捕の懸念があるため、しばらく控えるという。それでも、法改正に屈しない金柄憲は、罰則のない言論活動に邁進すると発言している。

このような韓国社会の変容は共産主義国家の言論弾圧に近しいといえよう。自由主義陣営を標榜する大韓民国の民主主義は一体どこへ行こうとしているのか。

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